「さ~ボード」プロジェクト(14)ー 教材への適用・鉄道模型2

いよいよプラレールの自動運転に挑戦することにします。

すでにポイントの制御はできていますので、今度は車両の運転を自動化する方法を考えます。以前、AndroidアプリからBluetoothでリモコンするようにプラレールに改造をほどこしたことがあります。

 

これでもできないことはないのですが、現在ではMabeeeというよくできた製品がありますのでこちらを利用することにします。

Mabeeeは単三電池サイズの本体に単四電池を入れて、単三電池を使うおもちゃなどに入れて使用します。この小さな本体にBluetoothホストとマイコン、モータードライバが入っているのですから驚きです。また操作するためのタブレット用のアプリもよくできていて、鉄道模型専用のものがあります。手動でマスコンで制御することもできますが、ボタン一つで出発/停止する自動運転ができておあつらえ向きです。

 

「さ~ボード」でタブレットのアプリを操作するために、リレータッチボードというデバイスを使用します。これはタブレットなどのタッチスクリーンに密着させておき、入力端子に5Vを印加するとスクリーンに指でタッチしたのと同じ効果が得られるというものです。

Mabeeeのアプリの自動運転ボタンにリレータッチボードを密着させて、運転のタイミングに合わせて「さーボード」から電圧をかけることで自動運転ができそうです。

もう一つの課題が、出発/停止とポイント切り替えのタイミングを同期する方法です。列車の位置が取得できれば何とかなりそうです。リアルタイムに現在位置を取得するのは敷居が高いので、ワンポイントで取得するために「いぬボード」の光センサーを利用することにしました。レールを挟んで高輝度LEDと「いぬボード」を対向して設置します。設置と言っても段ボールとセロテープで適当にやります。列車が通過する瞬間、光が遮られるのをセンサーで検出できますので、これをトリガーに利用します。

想定としては、列車がセンサーを通過するタイミングで、ポイントを本線から駅側に切り替え、同時にリレータッチボードにアプリの停止ボタンを押させます。このアプリはよくできていて、急停止ではなく徐々に減速しますので、ちょうど駅に停止するようなセンサーの位置を探る必要があります。(この例はオーバーラン気味です)